ペットとしての「犬」

犬の祖先は、オオカミであると言われます。

今も野性を生きるジャッカルやコヨーテも、大きく分ければ、属性は犬にあたります。

あの独特の白いアーモンド型の目を持つシベリアンハスキー。

頑丈そうな体躯と、太く垂れ下がった尻尾、キリリと整った精悍な顔立ちは、限りなく見た目はオオカミに見えますね。

ですが、性格は大人しく従順で、オオカミのような荒々しさは持ち合わせていません。

むしろ、物静かな性格もあって、番犬には向かないと言う人も居るほどです。

かつての昔、数十万年前から、犬と人は、同じエリアで暮らしてきました。

その中で、たびたび顔を合わせる「人間」に興味を抱いたオオカミが、少しづつ人に近づき始めます。

その近づいてくるオオカミに餌をやり、手懐け、服従させて飼いならしたものが、現在のペットとして飼われている「犬」であると伝えられています。

吠える習性や防衛本能を利用し、番犬や牧羊犬として飼うために、品種改良を繰り返し、人はオオカミと共存してきました。

成長した狼を手懐けるのは、さすがに無理がありますが、子供のオオカミを連れて来て育てると、かなりの確率で人にも、よく懐くと言います。

しかし元々が野性なので、成長すると同時に、危険度合も増し、予期せぬ行動を見せることがあるので、ずっと飼いつづけるのは不可能に近いようです。

犬は、古代の時代から人と深く関わり、助け、主従の関係を保ち続けてきた、最古の友と言っても過言ではありません。

しかし現在、その在り方は、すっかり変貌を遂げました。

毛並みの美しさや体の大きさ、容姿までにも改良を加え「ペットとしての犬」を作り上げたのです。

このページの先頭へ