里親制度

「里親制度」というのをご存じでしょうか?

「里親」とは、何らかの理由により、元々の飼い主に捨てられたり、保護されたりした犬や猫を新たな飼い主として請負い、譲り受けることです。

ペットを飼い続けることが困難になった飼い主は、今まで飼っていた犬や猫を捨てたり、処分しようとしたりします。

その方法は様々で、保健所に連れて行ったり、山に置き去りにしたり、自ら里親制度のボランティアに連れてくる人も居ます。

そして、その理由も様々です。

「経済的に飼えなくなった」
「急に引っ越しが決まった」
「新しい犬を飼ったけど、喧嘩ばかりするから邪魔になった」

いずれも人間の勝手な理屈です。

こうしてペットは、信じた人の手から「居場所」を奪われるのです・・・。

日本では年間、24万を超える犬や猫が、行政で殺処分されます。

そこから保護されてきたペットや、道端で弱っている所を救われ、命を繋いだ犬や猫も、新しい飼い主に迎えられることなく、命を失っていくのです。

そこには「間違えた見解」が確かに存在します。

「子犬じゃなきゃ懐かないでしょ?」
「伝染病とかあるんでしょ?」
「性格がキツイから捨てられたんじゃないの?そんな子いらない」

いいえ!そんなことはありません。

そこに居る子たちは、みんな人の手の温かさを待っています。

それを承知で引き受けてくれる人も居ます。

「里親制度」は、そんな、人と犬を繋ぐためにあります。

一度は捨てられて傷つき、心を閉じてしまったペットたちですが、愛情を注げば必ず、少しづつでも心を開いてくれます。

ペットショップに行く前に少しだけ、こんな制度もあるんだということを思い出してあげてください。

貴方の温かい手をどうぞ、差し伸べてあげていただけませんか・・・?

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